見ぬフリを突き通せ
もう許せません!連絡なし等、一度クレーム言うべき。
「いえ…最早何を申そうが、お耳に入れますまい。良薬は口に苦し。忠言もまた然り。いくら諫言で、お諫め申し立てようが既に過去の女。軽くあしらわれ、良からぬ結果を生む事、容易に想像出来ます」
そんな…では暴挙を捨て置けと?
「そうです。貴女も女中の身、ゆめゆめ妙な事はされず、普段通り接するだけ。何事も無く、過ぎたる日々が如く。いいですね?」はい…けど、私は悔しいばかり。
こんなにも素晴らしき妻がありながら浮気等。男は贅沢、歯痒き事ばかり。
「泣くのはやめなさい。大丈夫。雨や夜が終る様に、必ず晴れる日も朝も訪れます。何時か幸せ叶う日が。ね?信じ今は耐え忍ぶ」奥さま…。
一通メールくれればと、お気遣いがあれば。そう思う。でもまぁやはり、もう愛は無いんだろう。いずれ自分を磨きあげ、見返そう。